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旧東海道「品川宿」の再興に想いを馳せる。スクラップ&ビルトという日本人の家に対する考え方

旧東海道品川宿の建物その3

都内のオフィスへ行くときはいつも平和島から品川までの旧東海道を自転車で走っている。旧東海道の品川付近は昔、品川宿として栄えていたことは有名である。

旧東海道沿いには昔の姿を今に残した古民家が数軒ある。とても趣があり、これかもずっと残っていてほしいと願っているし自分にできることが何かないかとも考えている。

日本では老朽化した建物(特に戸建)は、解体して一から立て直すスクラップ&ビルトが多く行われている。最近でこそリノベーションという方法で構造はそのままに中身をガラッと変えるやり方が広がってきた。効率よく利益を出すための方法としてスクラップ&ビルトは一番効率的な稼ぎ方であるため、今も続けられている。スクラップ&ビルトを議論すると「建てる側」の観点で捉えられがちであるが、もう一つ「家を使う側」についても考えなければならない。

マンションを持っている人にとっては建物を維持管理するための管理組合があり、大規模修繕などで建物を良い状態にするための維持管理が行われることは身近である。しかし、戸建についてはオーナーの判断次第なので修繕も何も行われなけば家はいずれ朽ち果てる。

少し前に都内の廃墟がニュースになっていたのは正にそれが理由だと考えている。オーナーがもっと家に愛着を持ち、長く良い状態を維持していれば、オーナー亡き後も家はなんらかの形で残り続けていたはずである。

日本の戸建オーナーには修繕して大切な家に長く住もうという意識が低いように思える。これはオーナーが悪いわけではなく、建物を長く使おうという文化を日本に定着させるために国が何もしていないのがひとつの要因だと考えている(最近では古民家を有効利用しようとする動きもあるため少し変わってきたのかもしれない)。

では文化を変えるために国を変えるのか?それをするにはなかなかハードルが高いことは日々の仕事の中でよく感じる。更に言えば文化を変える主役は国ではなく、我々国民であって僕ら一人ひとりが志を持って変えていかなければならない。

そこで考えたのが旧東海道「品川宿」の再興だ。品川宿に残っている数軒の古民家を発信源として、昔ながらの民家の良さを広く伝えて、家を大切にすることを意識するきっかけにすれば良いと考えている。

そのためにはその古民家を含めた周りの住宅も当時の品川宿のような活気溢れるものにしなければならない。まだまだブラッシュアップすべきところが多々あるプランではあるが、それが実現すれば品川宿を起点として大切な家に長く住むことを意識づけることも夢物語ではないと考えている。そしてそれをしたいと強く思っている。

少し話は変わるが、古いものが必ずしも良いものではない。同様に新しいものが必ずしも良いものではない。つまり、”良いもの”とは古くても新しくてもその価値は不変であるということだ。チンクエチェントは正にそれだ。古くてもその良さは不変である。しかし、いくら良いものでもしっかりとしたメンテナンスをしなければその価値は失われてしまう。

話は戻るが、結局良いものの価値を維持していくためには、良いものを長く残していこうという心がとても大切になる。

古くて良いものは一度失われれば2度と元に戻すことはできない。失われる前にその価値を再認識して、それを長く残すために誰かが動かなければならない。きっとそれに気づいた人が適任なんだろうと思う。つまり僕だ。今はまだ方法も分からないけれど、それらが失われる前に何かをしたいと考えている。

考え、行動し、そして変える!!今はそのための仲間と出会い準備する期間なのかもしれない。今日はそのための一歩を踏み出した日。

最後に旧東海道「品川宿」残っている古民家の写真を少しだけ

旧東海道品川宿の建物その3

旧東海道品川宿の建物その2

旧東海道品川宿の建物その4

旧東海道品川宿の建物その7

旧東海道品川宿の建物その6

旧東海道品川宿の建物その5

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