【ムルティストラーダ インプレ・レビュー】1年で6000km走ってわかったことや正直な感想。ぶっちゃけ買わないほうがいい?

バイク大好き、イタリア車も大好き、どーもKEN兄(@KEN23_jp)です。

ムルティストラーダのことを色々知りたいなぁと思って、インターネットで検索しても少し試乗して書かれたインプレやレビューはありますが、実際に長い期間ムルティストラーダに乗って、乗り心地や操作性って実際はどうなの?っってことが書かれた記事ってほとんどありません。

安い買い物ではないので、購入前に実際に乗っている人の率直な感想を参考にしたいと思います。

ということで、この記事では『ムルティストラーダを1年で6000km走ってわかったことと正直な感想』をできるだけ詳しくご紹介します。

インプレする前に僕のバイク歴を少しご紹介

インプレする前にこの記事をどんな人に向けて書くのかを明確にして、僕がどのようにバイクと付き合ってきたのかをご説明します。

いきなりムルティストラーダのインプレを読みたい方は読み飛ばして頂いて構いません。

僕がバイクに目覚めてから今に至るまで

僕は両親からバイクに乗ることを猛反対されていましたが、18歳の時に親に内緒で原付の免許を取りに行ったやんちゃな少年でした。

免許だけでは飽き足らずホンダN1を内緒で買って近所においていたら地元の少年の窃盗被害にあい、夜に突然警察が自宅に来てトラックに乗せられたみるも無残なN1がそこにあり、窃盗した少年達は補導?逮捕?されて後日自宅に謝りに来ました。

内緒で免許取って、バイク買って、しまいに警察が自宅に来てバイクこんな感じですということをたった5分くらいの間に知った父の怒りたるやここでは表現できないくらい凄かったです。

警察官唖然。

思い出しただけでも鳥肌が立ちます。

後にも先にもあんなに怒った父を見たことはありません。

これは大変なことしちゃったなと反省した僕は大学2年の時に父に宣言して中型免許を取りに行きました。

これまた猛反対されましたが、免許だけ取るということで説得して取りに行きました。

普通なら父の怒りを見てバイクをやめるところですが、やっぱりバイクが好きだったのでどうにかバイクに乗れる方法を考え正攻法でやることにしました。

その後、バイクを買えないストレスが溜まって2ヶ月後に大型免許を取りに行きました。

この時は父親の反対はなく、スムーズに取ることができました。

大型免許を取ったらバイクが欲しくなるのは当然のこと。

もう自分でも覚えていないくらい父と色々話をしてホンダCB750を購入しました。

最後は「勝手にしろ」って言われたような記憶もあります。

3年くらい乗ったある日、平凡なコーナーをボーッと走っていたところブレーキが遅くなり、スリップダウンして縁石にフロントが激突してフォークが折れてバイクを全損させてしまいました。

その時は速度がそんなに出ていなかったこともあり、擦り傷だけで生還することができました。
CB750、あの時は僕の代わりにありがとう。

それから6ヶ月後にホンダCRM250の初期型と出会いました。

このバイクは僕が今まで乗ったバイクの中で1番影響を受けたバイクです。

このバイクを購入したバイク屋さんの方に誘われて初めて行った林道で、バイクでオフロードを走ることがこんなに面白いのか?!と衝撃を受けました。

もともとマウンテンバイクでダウンヒルをするのが好きだったのでとてもすんなり移行できました。

それから何年か乗り続けていたある日、大学からの帰り道で軽トラックが突然幅寄せをしてきて、逃げ場なくガードレールと正面衝突して空中を1回転しました。

この時は景色がスローモーションになり、「あっ、ヤバいかも」とはじめて感じました。

しかし、これまた運良く手首を骨折しただけで他にはかすり傷一つなく生還できました。

しかしバイクはこれまたフロント周りが再起不能な状態になったため、廃車となってしまいました。
CRM250、あの時は僕の代わりにありがとう。

2回も事故るとさすがにバイクに向いてないかなぁと思う気持ちも出てきましたが、タイミングが良いのか悪いのか分かりませんが、ホンダのCRM250ARというCRM250の最終型の状態が良い中古があり、色々迷いましたがまだ林道に行きたい気持ちがあったので購入することにしました。

それから何年も事故なく楽しい林道生活を過ごし、家族が出来たため、スパッと売却しました。これが僕の約8年にわたる第1次バイクライフです。

その後、バイクとは無縁の生活を送っていましたが仕事の都合上、バイク通勤が必要となったため2016年11月から第2次バイクライフがスタートし、ちょうど1年が経過して今に至ります

なぜムルティストラーダを選んだのか理由については別の記事をご覧ください。

ということで長くなりましたが、以上が僕とバイクの付き合いです。

2回も事故ると大抵の人は懲りてバイクから降りますが、やっぱり二輪が好きで何度も戻って来ちゃいました。

このインプレはこんな人の参考になればということで書きました

このインプレッションはムルティストラーダに興味がある人、初めてドゥカティのバイクを買おうと思っている人(バージンドゥカティっていうのかな?)あるいは1台でツーリングやサーキットに行きたいと思っている欲張りな人に向けて書きたいと思います。

過去のインプレ紹介はこちらからどうぞ

納車した時のお話!
ムルティストラーダ1200Sの故障は?|初めての大型バイクの車種選定から納車まで

ヨーロッパツーリングでムルティストラーダ1200Sのポテンシャルを目の当たりにして何かが開花したお話!
ムルティスラーダ1200Sが持つスポーツモードの高い能力がすごい。ヨーロッパのツーリングで垣間見たマルチパーパスのパフォーマンス。

ムルティストラーダ1200Sとパニガーレ959を乗り比べて、ムルティの色々良いところ発見したお話。
【試乗】ムルティストラーダ1200Sとパニガーレ959を実際に乗って比較してみた。

ムルティストラーダ1200Sのクルーズコントロールに感動したお話。
『ムルティストラーダ1200』のクルーズコントロールが長距離移動にとっても便利!一度使ったらやめられない。

燃費ってどのくらいなんでしょ?ムルティって結構燃費良いですよなお話!
『ムルティストラーダ1200』の燃費はかなりイイ!街乗り17km、高速22kmのお財布想いな優しいバイク

ムルティストラーダを1年で6000㎞走ってのインプレ

ムルティストラーダに乗って忘れられない一番の出来事は立ちゴk..ではなく、ヨーロッパツーリングです。

まさか自分の乗っているバイクでヨーロッパを走れるとは夢にも思っていませんでした。

いつもは高速や一般道を平凡に走っているだけだったので、ムルティストラーダの能力を20%程度しか使えていませんでしたが、このツーリングを通じて、ワイディングでの走りを体感し、こんなに走れるのか?!と本当に驚きました。

ロングツーリングでも疲れを感じさせない、ワインディングでもひらひら曲がる、ストレートでもしっかり伸びる、ブレーキかければしっかり止まる、ムルティストラーダという名前を体現する走りは本当にすごいと思います。

もちろん良いところばかりではありません。

新車でもあるにもかかわらず故障がちょこちょこ出たのは残念な点です。

ギアセンサー故障のお話
『ムルティスラーダ1200』のギアがニュートラルに入りにくくてギア表示もなんだか変になった。ギアセンサー交換とクラッチのオイルフローをチェックしてもらった。

しかしながら、新車保証だからかもしれませんが無償でパーツを交換してもらえたので、お金の面では特に困ったところはありませんでした。

とはいえ故障が出るのはあまり良い気分はしないので故障がないに越したことはありません。

買うなら新車と中古車どっちが良いのか?の記事にも書きましたが、故障のことにビクビクしながら乗るよりもちゃんとお金を払って新車に乗る方が僕は良いと思いました。

遅かれ早かれモノはいつか壊れますから

買うなら新車と中古車どっちかというお話!
ムルティストラーダ1200Sは新車で買った方がいいのか?中古で買った方がいいのか?

実はまだ通勤ばかりで日本でツーリングをしたことがありません。

この記事を書く前にツーリングをしようとも思いましたがタイミングがなくできませんでした。

なぜかツーリングよりも先にサーキット走行しちゃうというハチャメチャぶりが僕なんだなぁと思いました。

サーキット走行ではスーパースポーツバイクとも一緒に走るので、相対的に見るとムルティストラーダ1200Sのパフォーマンス不足は否めませんが、トータル的にみたときに他のシチュエーションでもしっかり走れることを考慮するとサーキットでも十分楽しめるので、このバイクやっぱりスゴイと思います。

色々素直に感じたこと

乗り始めは色々な機能があって使いこなせなかったけど、色んなシチュエーションで乗るようになり、サスの硬さ調整とかブレーキとかトラクションを自分好みに色々調整できることが分かり、このバイクってシチュエーションを選ばないなぁって改めて感心しました。

1人で乗るか?2人で乗るか?、パニアケースを付けているのか?付けていないのか?等、驚くほどたくさんの状況に応じたサスペンションのセッティングができます。

サーキットや峠でバイクの高いパフォーマンス領域で使わない限り街中やツーリングでは、どのサスセッティングを使ってもあまり変化を感じないと思いますが、選択肢は多いに越したことはありません。

燃費も悪くないし、新車で買うとそこそこ良い値段しますが保証を考えるとやっぱり新車の購入するのが断然おすすめです。

壊れた時の安心感はハンパないっす。

ムルティストラーダの強み

//マルチパーパスと言うだけあって何でもできちゃう//
長距離Good、サーキットSoso、オフロードUnknown, may be no good、街乗りGoodって感じでしょうか。

形を見ていただければ分かる通り、なんでもこなせそうな形をしています。

良くいうとなんでもそれなりにこなせる、悪くいうとどっちつかずというバイクかもしれません。

ムルティストラーダの弱点

//オイルや予備パーツが割と高い//
僕は一回立ちゴケしてナックルガードを交換しましたが、片方で5000円だったなか?

確かそのくらいだったと思いますが、パーツ代だけでそれくらいするので工賃入れたら結構良い値段するかなぁという感じです。海外からパーツを輸入しているっているのが一番大きいですかね

オイルは専用のオイルを使わないといけないのですが、5000km毎に20000円が吹っ飛んでいきます。まあエンジンのためには仕方ないですが、もうちょいお財布に優しいオイルを提供してもらえるととっても嬉しいです。

//車重がかなり重い//
重心位置が高いこともあると思いますが、実際の重量以上に重く感じます。

パニガーレと比較して特にその重たを実感しました。

重くても重心が下にあるとバランスを崩した時でもほとんど不安を感じませんが、重心が高いとあるポイントを超えた瞬間に足に車体の重さが一気に乗っかってくるので重さが尋常ではありません。。

実際それで立ちゴケしたので間違いありません。

止まっている時にバランスを崩さないように気を使う必要があるのは知っておいた方がいいかなと思います。

足が長い人は多少バランス崩した時のアドバンテージがあると思いますが、僕のような短足さんは結構気を使います。実際に自分の足を伸ばして比較していませんがそんな感じです。

感じたことをざっくばらんに

//お金について//
まあ色々メンテナンスコストは掛かるけれども、なんのバイクに乗っていても多少なりともお金は掛かるので仕方ないのかもしれません。

乗る前に思っていたような腰抜かすほど高い費用がかかることがないと分かりました。

//ライディングする時の格好について//
ムルティはオンの格好もオフの格好もどちらも合います。

逆にいうと色んなスタイルが合うので、どのような路線で行こうか結構迷います。

その結果、オンスタイルとオフスタイルの両方を揃えることになったのが僕です 笑。

どちらのスタイルも楽しめると捉えると良いような気もしますが、お金はかかります 笑。

結局ヘルメットも2個買っちゃったし、まあ色々楽しいバイクです。

//なにか良いカスタムはあるか?//
もともとノーマルの姿が好きで買ったので、特にカスタムがしたいという気持ちはありませんでした。

一つだけしたカスタムとしてはラジエターカバくらいです。

見た目というよりは機能性を重視して取り付けたカスタムです。

ムルティストラーダのパイクス・ピークモデルの見た目もカッコいいですが、シンプルなムルティも好きなので特にステッカーチューンを含めて車体のカスタムはしませんでした。

あまり参考にならず 笑

//もし乗り換えるとしたら?//
KTMのエンデューロかなぁ。もともとオフ出身なのでムルティでオフにいけないのが少しストレスです。

とはいえ現在KTM入手に向けて色々動いているんですが・・・笑

ムルティでオンはそれなりに走れるので公道で使うことだけを考えたら他に乗りたいと思うバイクはありません。

仮にサーキットという視点で考えたらやっぱりパニガーレがいいですね。

ただしパニガーレを公道で乗るくらいの気力は僕にはないので1台持ちならパニガーレは買いません。

一つ言えることは、DUCATIの面白さに目覚めてしまった後は日本車には戻れないということぐらいでしょうか。

結局ムルティストラーダはかっこいいし、何でもできる最高に良き相棒だ!

この記事では『ムルティストラーダを1年で6000km走ってわかったことと正直な感想』をできるだけ詳しくご紹介しました。

バイクを選ぶ上でいろんな要素がありますが、一番重要な要素は結局かっこいいかどうか!だと思っています 笑。

えっ?!そんなオチ?と思われるかもしれませんが、どんなに性能が良くてもかっこいいバイクでなければ乗ろうと思う気持ちも次第に薄れてくると思います。

僕はムルティストラーダに一目惚れしたので完全に見た目です。

結局かっこいいって速いです、逆に速いとより流線型でなめらかなデザインになるので見た目がとても美しくなります。

パニガーレの見た目の綺麗さも好きですが、僕はムルティストラーダのデザインの方が好きです。

走れば走るほど、俺ってもっと走れるよってムルティが語りかけてくるのでムルティのポテンシャルを引き出すためにもっと自分のスキルアップが必要だと思い知らされます。

ムルティストラーダによってたくさんの仲間ができて、自分の知らない世界をいっぱい見せてもらえたので、このバイクは今まで乗ったバイクの中で間違いなく最高の1台です。

そしてこれからも最高の相棒として色んな体験をたくさん一緒にしたいと思いました。

と言うことで、これからムルティストラーダに乗ろうと思っている方や興味のある方の参考になれば幸いです。

以上、KEN兄(@KEN23_jp)がお伝えしました。

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