たまに航空会社で働いている社員の専攻や学科は何ですか?と聞かれることがある。
この記事では、あまり知られていない航空会社の社員の専攻や出身学科等を紹介する。
技術職の傾向
理由は分からないが、僕の職種では航空工学科あるいは機械工学科の社員が多いように感じる。んー、具体的な仕事内容は言えないけれど、一般的に技術職と言われている。だから理系が多いんだと思う。
では、その他の部署はどうか?
経理部門
例えば、経理部門を見てみると、経営学科出身の人が多いかというと、そんなこともない。文系だけでなく理系の人もいたりする。つまり、普通の会社とそんなに大差はない。
運航管理者の傾向
運航管理者をご存知だろうか?日々の天気を見て、1便1便どこをどのように飛ぶのか?(例えば高度とか)を考えて飛行計画というものを立案して飛行機の運航をモニターしている人達だ。
運航管理者は、他の部署と比べて文系と理系がバランス良くいる気がする(会社によってマチマチかもしれないけど)。とは言っても半々とかではなく理系3割・文系7割のような感じだ。
整備士の傾向
整備士は、専門学校出身の人が多く、大卒の人はあまりいない。整備の間接部門だと大学の理系出身者が多い。募集要領で理系を条件にしている理由も大きいかもしれない。
パイロットの傾向
パイロットは、航空大学(いわゆる航大)出身者や最近だと4年生大学の操縦学科出身者等がいる。周りを見渡してみると理系よりも文系出身者の方が多い気がする。理屈っぽい人はパイロットに向かないのか?!
まとめ
もともと航空会社はサービス業ということもあり、理系よりも文系出身者の方が多いのかもしれない。
会社に入ってしまえば、理系出身も文系出身もあまり関係なくて、さらには専攻や学科だって、あまり大きな意味を持たない。
僕は航空工学を専攻していたけれど、今持っている知識のほとんどは入社してから新たに学んで得たものばかりだ。
航空会社に入りたい理由が明確で、さらにやりたいことが航空会社でしかできないのであれば、航空会社に入社する意味はあるのかもしれないけれど、航空会社の多くの仕事は結構地味だ。
パイロットやキャビンクルー(CA)や整備士は、お客様から良く見えるところにいるので分かりやすいかもしれないが、裏方で働いている人の方が遥かにたくさんいる。
それでもやっぱり航空会社で働きたい!という強い意志があるのであれば、是非航空会社に就職するのがいいと思う。
やっぱり空は良い。それは僕の正直な感想だ。
今日も最後までお読み頂きありがとうございます。
飛行機に携わり誇れる仕事を10年続けて学んだこと、プロフェッショナルになるための決心。 IMG_6454